a.k.a.Sakaki

赤坂さかきの旅路

習作⑩

使用ツール:SAI Ver. 2

EIZOイラストコンテストへの応募作品にする予定だった構図を使って描いた絵です。急に季節が進んだので「秋」ではなく「冬」の空気感に変更して描いてみました。以下、そのコンセプトと反省点です。

コンセプト

イメージラフ

今月(11月)は、ずっとコンテスト作品を準備していたこともあって「赤色」や「黄色」がメインとなっていました。そこで、テーマカラーを「青色」で設定し、季節を進めて「冬」の絵を描くことにしました。

 また、描き慣れない背景絵に苦労してしまっていたので、ほんの少し気楽にキャラ絵を描きたいなと考えていました。ただ、単純に白背景だと、服のパーツだけが「冬感」となってしまうので、習作⑦の修正で得た「白飛び」で冬の冷たい空気感を演出することにしました。

 あとはイメージラフに書き込んでいるメモの要素を取り込んで完成させたのですが、今回は白背景であることから、全体が淡白な情報量になっているように感じたので、柄物の衣類を取り入れることにしました。マフラーはチェック、カーディガンはアーガイル模様とし、青色の補色対比としてキャメル色に修正して完成形にまとめました。

全体

 寒い場所で暖かい格好をしている女の子が好きなのですが、この絵に詰め込んだ性癖、刺さる人に刺さって欲しいなと思います。マフラーのモフッとした髪、手を太ももで温めている、有線のイヤホン、タイツ越しに見えるPT、寒いのに膝上の短いスカート、上半身だけ厚着...などなど、詰められるだけ詰めてみました。一方、コンビニの袋と缶の飲料も年頃の学生と相性が良さそうで取り入れようと思っていたのですが、これくらいの情報量で満足してしまったので省きました。

フィードバック

習作⑨で課題になっていた「ブレザー服」のシワを意識しました。少しダボついた感じを出しつつ型くずれしないように塗ってみたのですが、前よりはパリッとしたかなと思っています。問題点としては、最初からトリミングを前提で描いていたとはいえ、きちんとローファーを描くべきでした。せっかくならきちんと資料を見て描かないと経験値になりません。

 技術向上のために絵を描いてばかりだったので、どうしても「知識」が先行する絵になってしまっているような気がしていました。今回は、自分の描きたいように描いた後で「知識」を取り入れたので、背景とキャラクターが馴染んでいるように思いました。

 まあ、今回は白背景なので馴染むも何もないのですが、白背景なら白背景なりの見せ方を考えたつもりです。というのも、以前から「光の使い方」に関しては知人からポジティブな評価を得ていたためで、自分が妥協してはならない、突き詰めて練習しなければならないのは「エフェクト」であると考えるに至っています。雰囲気だけは壊さないことを念頭に置いて今後もがんばります。― いつか、キャラが評価されるようにならないといけません。

 今後の展望として「キャラ以外」の画面構成をきちんと考えつつ、魅力的なキャラを描く…ということを、日頃のテーマ(=今回はブレザー服の塗り)に+αで取り入れて練習しようと思います。

参考文献