a.k.a.Sakaki

赤坂さかきの旅路

探鳥日記⑪:オオルリとの邂逅

3~4月のコマドリの季節をすっかり外してしまい意気消沈気味の筆者です(場所によってはギリギリ見られそうですね)。あくまでも仕事は趣味を維持するための資金繰りのために(※誠意を持って)やっているだけなので「なんだかなあ」という気持ちです。

この日はキセキレイから始まりました

とはいえ、野鳥の撮影を始めて初めての「求愛シーズン」到来です。この日はオオルリ狙いで、安定の広島市森林公園にやってきました。

オオルリあるある

この時期に森林公園に訪れたら「縄張りアピール」で当たり前に鳴いているのは鳴いていますが、特徴としては、高い樹木の頂きで囀っています。上の写真の通り、見上げる形になってしまうのに加え、光の当たり方に寄っては黒く潰れてしまうのがオオルリ撮影の「あるある」です。

少しがんばって「色を出せるかな」という程度で、ウグイスが「声は聞こえるのに姿を現してくれない野鳥」の代表に対し、オオルリは「出会えるのに撮影させてくれない野鳥」の代表例です。並んで日本三鳴鳥の一角、中々に手強いですね。

惜しい写真

あれだけ甲高い声で鳴いていれば喉も渇くだろう…と、たまたまお会いした野鳥愛好家の方に教えていただいた、近くの水場で待機してみると低い場所に降りてきてくれました。そのわずか数秒がシャッターチャンス。それでも背景をうまく整理できないような場所に入り込んでしまいます。なんだよ、ツンデレかよ。

キビタキとも再会できました

夏鳥といえばキビタキ。野鳥愛好家の間でも一際人気の夏鳥です。こちらもオオルリの時と同様、たまたまご縁のあった野鳥写真家の方々に出現する場所を教えていただけました(このあと良い感じに撮らせてもらえました)

背筋ピーン

カワラヒワにも出会いました。これはオオルリが下界に降りてきてくれるのを待っている間、良い感じの背景の抜けた場所に留まってくれたのを切り取った一枚です。グリーンバックが初夏を匂わせます。

と、いうことでコチラの写真が今回のオオルリのベストショットかなあ…という一枚です。現像時に彩度を -10 ほど落としているのですが、それでも美しい藍色が出ています。なんとか順光で撮れましたね(逆光だと黒くなりがち)

吸いたい可愛さ

上の枝さえなければ…もう少しだけ横を向いてくれていれば…というような惜しい写真です。出会えても降りてくれなかったり留まってくれる場所によっては作品にならない、ある意味では撮影難度の高い野鳥だなあという感想を抱きました。でも可愛いからヨシ。

以前、キビタキに出会った時よりも上手に撮影できました。オオルリにも会えてキビタキにも会えて、非常に運の良い日でした(前回のキビタキの記事

本日のベストショット

それにしてもイケメンですね。キリッとした眉毛(なのか?)が可愛いです。まるで「俺サマに近づくんじゃねえ」といわんばかりの警戒色も美しいです。

X-H2s, XF150-600mm, F8, ISO 800

ちなみに、今回は以前まで使っていた X-H2 ではなく、X-H2s での撮影でした。先程の写真はこの写真をトリミングしたものです。オートフォーカスと連写性能に関しては X-H2s に軍配が上がりますが、描写は(慣れもある気がしますが)X-H2 の方が好みですね。白黒つけるのは難しいですね。どちらにも長所があります。

打率が上がった(というより打席数が増えた)ため、撮り逃しが以前よりも減りました。動物撮影は時間勝負なので、この点においては「X-H2s さまさま」ですが、一方、トリミング耐性を少々失ってしまったため、羽毛の一本一本まで描写することが難しくなったように感じます。

キビッ

ただ、この点に関しては好みの問題というのもありますし、単に近付けば済む話なだけであって、技量のあるヒトであればカバーできる範囲です(満足もしています)

 ということで、これから富士フイルムで野鳥撮影、航空撮影を始めたいという方は X-H2s と XF150-600mm のセットをお迎えするのが良いのではと思います。詳しくは再びレビュー記事をアップロード予定です。

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