ずっと働き詰めで、9月下旬の秋の渡りの時期以来の探鳥となってしまいました。熱が冷めたわけではなく(ありがたい話なのですが)本当に撮影の機会がありませんでした(前回の記事はこちら)
以前、とあるカメラ系イベントで出会った方から「探鳥してみたい」とのお話をいただいたのが今回のキッカケだったのですが、結果、楽しんでもらえて安心しています(この勢いで本日の参加者3人を沼に引きずり込めていたら良いのですが)
自分もさほど経験者というわけではありませんが、初心者が多いということで、とりあえずカラ類の混群を探し出すところからスタートしてみました。序盤、中々その混群に出会うことができず「ガッカリされるかもなあ」と覚悟はしていたのですが、なんとかエナガ、ヤマガラ、シジュウカラの集団に出会えました。
とりあえず安心。この混群を撮影してもらうところからスタートした探鳥ですが、個人的には稀に混ざっている「キバシリ」に会いたかったですね。設定を確認する目的も兼ねてこちらのヤマガラをパシャリ。なんとも言えないご尊顔です。かわいい。
なんとソウシチョウにも再会しました。外来種なので出会うと複雑な気分にはなりますが、初めて探鳥に訪れた時にミスショットを連発した種だったので、今回はしっかりとピントを合わせられたことに感動しています。少しは成長しているようです(記事)
まるでツバキから生えてきたかのような姿勢です。なんだろう、この花弁が四次元空間の出入り口とかになっていたりして…なんて世迷言を考えてしまいます。ちょっと季節感のある野鳥の写真を撮ることができて嬉しいですね。
こんなに背筋が伸びたメジロを見るのは初めてかもしれません。ネコもけっこう伸びますが、メジロもけっこう伸びる様子。
そうやってメジロを撮影していると、何やら青い影が横切ってくるではありませんか。それは秋冬のアイドル「ルリビタキ」でした。私はすっかり撮り逃してしまいましたが、一緒にいたメンバーの1人がバッチリと(しかも背景も整理できている!)撮影に成功していました。素直に羨ましいです(写真掲載のご快諾ありがとうございます)
最初にアオジを撮影したポイントに戻ってくると、今度は枝に留まってくれている個体がいたのですかさずパシャリ。わずかに背景が紅葉していて季節感が出ています。富士フイルムは APS-C 機ながら暗所性能が良いように感じます。これは良い一枚になってくれた気がします。
この野鳥を見ると「秋冬だなあ」と感じます。アトリ。モッフモフの羽毛に覆われています。この時期の野鳥は特に筆舌に尽くしがたいフォルムをしていますよね。
もちろん、アトリなので集団で行動しています。画角を引いてみると見事に「アトリの成る木」となっていました。いやあ、可愛い。飾っておきたい。
駐車場に戻ってくると「ヒッ」というジョウビタキよりも角の丸い鳴き声が聞こえてきました。音の出る場所を見ると、オスの若鳥の姿がそこにありました。まだ生後1年未満といったところでしょうか。撮れると嬉しいですが、それだけに成熟した個体を撮り逃したことが悔やまれます。まあ、気長に。
午前中の収穫があまりにも良かったので、午後もエリアを変えて散策してみましたが、結果は「ボウズ」でした。ジョウビタキを見つけたものの撮り逃してしまったことも悔やまれます。最初だけが上手く行き過ぎた探鳥でしたが、楽しんでもらえたことが何よりも嬉しいです。ゲーム性もあってやっぱり面白い。これだから野鳥撮影は辞められません。