序
昨日0時前に就寝したつもりがほとんど一睡もできなかった。そして4時を過ぎたところで寝ることを諦めて「もう思い切って外に出てしまおう」と考えついたのが今回のツーリングのはじまりである。行先は日吉ダムとした。
清水寺へ
誰に教えてもらったのかを完全に忘れてしまったのだが「清水寺に行くのであれば6時前後に行くといい。早朝から開いているのに誰もいないから写真を撮りやすい」というお得な情報が今日に至るまで脳裏に焼きついていた。上の写真は、その清水坂にて撮影したもので、いつもならバイクで乗り入れできないほどにまで混んでいるのだが、ご覧の通り人っ子ひとりいない。
車両が乗り入れできるのはここまでだったので引き返すことにした。話は本当だったので早起きできたらきちんと駐車場に停めて参拝したい。中学校の修学旅行以来だった。
祇園(八坂神社)へ
清水寺の話が本当だったということは、先日行った時にアホほど人が多くて辟易した祇園祭の装飾も面白く撮れるのではなかろうか…と予想を立ててみたのだが、こちらの期待は外れた。四条河原町の方角に出向いてみたが、どうやら飾りは見当たらなかったので片付けられているのだろうか。のぼり旗だけは立っていたので回収だけしておくことにした。
日吉ダムまで
目的地の日吉ダムまでは、国道162号線を経由して向かうことにした。この道は、貴船神社からの帰路に通った道で、気になる林道がいくつかあったのと、「次に来た時には必ず写真に収めよう」と心に決めていたモノを回収しておきたかったというのがある。それがこちら。
満足である。この看板を目にしたドライバー・ライダーの方が「きけんナッシー」な気がしたのだが、満足である。
この道を通りながら、とりあえずの休憩ポイントを道の駅ウッディー京北と定め、気になった林道があれば寄り道で脇に入って遊びながら日吉ダムへと向かうことにした。
時刻は7時台だというのに、もう太陽がこんなに高く昇っている。夏だなあという感想である。それでも、早朝の山の中は25℃程度だったのでツーリング向きの気候だった。つらくても今度から早起きしよう。
気になる林道に入ってみたけど行き止まり。
ここも行き止まり。動物用の罠が仕掛けられてあるらしい。そういえば162号線沿いにイノシシらーめんなるものがあったので気になっている。いつか行こう。
162号線からウッディー京北を直進する形で国道443号線に侵入すると、またもや行き止まり。前回の大雨の影響のようだ。
ここも行き止まり。
ここも。
ここもダメ。
今写真で示した場所は、青色の矢印に向かって通ったところである。やはり川沿いというのは相当な被害を受けていたのだろう。気になったので通行止めを掻い潜り、ダメだったら戻るつもりで思い切って緑色の矢印からのルートで目的地を目指してみることにした。
なるほど…土砂崩れ。府道50号線はこの土砂崩れの影響で使い物にならなくなっていたようだ。
こりゃヒドい。
引き返す際に別のアングルから撮影してみたのだが、これはいくらオフロードバイクでも乗り上げられない(行けたとしても行かないケド)。かなりの遠回りにはなるのだが、おとなしくピンク色の矢印の方角で目的地を目指すことにした。
大型通行不可と書いてあるだけに車一台分のスペースしかない道だった。抜けるとこんな景色が広がっている。ここから標識に従って走行していく。
道なりに12kmほど進んで到着。ツアラーが多くて何回も手を振り返すことになった。バイク乗りは人懐っこくて優しい人が多い印象だ。まだ8時頃だったのでお店が開いていない。ダムを見学して別の場所をウロウロして美山牛乳ソフトクリームと足湯を堪能しよう、ということで行動開始。
日吉ダム
ダムは楽しい。キャンプ場にもなっていたので是非また訪れたい場所だ。多少の不便を楽しむのがキャンプであるが、お風呂があるのはありがたい。
下から見たのであれば今度は上から見てみたいのが人情というもの。府道50号線の方角は通行止めとなっているのだが、道中までは通行できる様子だったので入ってみることにした。
いい眺め。ダムの水は独特な色をしている。水質は悪いのだが目には良いと思っている。自分だけだろうか。
道の駅 京都新光悦村
ガソリンの不安もあったので国道9号線に沿って走って給油し、道の駅新光悦村にて、スプリングスひよしの開店まで時間を潰すことにした(失礼)。面白みに欠けるが、行きも帰りもこのルートが最短だと思う。
側には電車が通っている。夏らしい景色だ。食べ物だらけで誘惑が多い道の駅だった。店内の写真は掲載しないでおくが、お米やアイスや地元で取れた野菜やらで溢れていて食欲を抑えるのが大変だった。キノコ♂が大きくて美味しそうだった。
道の駅 スプリングスひよし
開店時間になったので、足湯につかりながら美山牛乳ソフトクリームを食べた。めちゃくちゃ美味しい。アホだから足湯に浸かった後でタオルがないことに気がついた。
ここでもしっかりと野菜が売られていた。大きいのに破格の値段で、ナスが150円とお買い得だったので焼きナスするために買った。味は控えめに言って最高だった。
結
授業準備のためにツーリングは半日を予定していたので、アイスを食べてすぐ帰ることにした。それでもセローっぽい写真を撮りたかったので完全なダートに入ってみた。先に進んでみたが、ここも行き止まりだったので今回は引き返すことにした。しばらくはこの周辺を遊んでみて、どこか自分だけの場所を見つけてコーヒーを沸かして飲みたい。ささやかな楽しみである。
あっけなく終わったが、思った以上に走っていたらしい。次回も早起きして行動することにする。日中はやはり暑い。温度計を見たら京北で37℃となっていた。ぐっと堪えて午前中に遊ぶのが良さそうだ。
こちら完全に余談なのだが、行き止まりや通行止めを食らっても来た道を戻ればいい、目的地へは回り道をして行けばいい、ということを人生のアナロジーで考えてしまった。生き急がず目の前のことに集中しよう。心から嫌だ(危ない)と思うものには近づかない。今回の旅はそれを教えてくれた気がする。