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赤坂さかきの旅路

【前編】伊401と行ってないけど@呉・江田島(再々戦)

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 終結したと思っていたこのコーナーがまさか再び復活するとは…という気持ちである。今日は過去ログで紹介しただけに留まっていたツーリングスポットを中心に、また、前回までに全く自分の目で確認していなかったポイントのいくつかを回収するために、呉・江田島まで行ってきたのであった。チェックポイント周回だけを目的にしていたので、本日、しおいちゃんはお留守番である。

 今日は、過去に紹介した①合正ガーデン、②島の駅・豆が島、③陀峰山…に加えて、④音戸の瀬戸公園、⑤休山、⑥灰ヶ峰…と、一つひとつの密度は低いが、盛りだくさんの内容である。この記事では前半と題して、①から③までを紹介し、残りは後半と称して記事にしたい。なお、長い文章を読む元気がない方は、目次から興味のある箇所に飛んでもらえたらと思う。

合正ガーデンにて

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 本日は、少し遅めの出発だった。フェリーで切串港に向かい、ここをスタート地点に、11時から正午のお昼ご飯時を狙って最初のチェックポイントに向かった。選んだのは、合正ガーデンという食事処である。過去ログを読んでくださっていた方々にとっては、おなじみのローソン(画像中心部のT字路?Y字路?)から、直進して砲台山へ向かうルートを辿った *1

 地図の右手に位置する、その砲台山の帰り道に毎回のように通っていたものの、食事を取ることを全く考えていなかったので、側を通り過ぎるだけで終わっていたところである。やたらと自己主張の激しいノボリが何本も立っていてずっと気になっていた。

 色々なおもてなしにびっくりポンΣ(゚Д゚) の連続だった。まず、駐車場(車が2台くらいしか停められない)に行って、エンジンを止めると「おつかれさん!コレあげるけん飲みんちゃい!」と手渡されたのはDyDoの缶コーヒーだった。うれしい。

 次に受けたおもてなしは、バイクのシートに日焼け対策でブランケットを被せてくれたことだった。これまで食事処では受けたことのないサービスだった。

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 それだけではない。このお店は「おもてなし満々ポイント」がふんだんにある。WELCOME合正ガーデンの表札(たぶん手作り)、タヌキの置物、そして分かりにくいと思うが、画面右側の木に六花の装飾が施されており、真っ昼間にも関わらず、イルミネーションまでもが点灯していた。なにここスゴく楽しい。

 店内に入ってすぐ、壁に貼り付けられたメニューを見て注文するという方式だった。名物は、瀬戸内海の幸を贅沢に使った「穴子天丼」である。この穴子天丼を基本セットとして、エビフライとシソの天ぷらを乗せた丼、江田島で取れたシラスを乗せた丼、そして、カキフライを乗せた丼…があった。「せっかく広島に来たんだから穴子もカキもシラスも食べたいよね」という欲張りなツアラーにはピッタリの穴子天丼だと思う。

 そして、私が選んだのは「穴子天丼に牡蠣フライが乗った丼」である。江田島のカキを食べたことがないからだ。

 そのメインを待っている間に、おかず1品(小イワシの天ぷらとグラタンだった)、お味噌汁、そして、おでんを2つ取るように指示された。無料でいいということだ。え、大丈夫なの?後で怖いお兄さんに売られたりしない?

 それらを取って、通された席がこちらだった…。

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嘘でしょ…?

 すごく絶景だった。写真では伝わりにくいのだが、視界一面が海だった。手前にあるものは「カキいかだ」なのだが、もしかして、目の前で養殖しているものをこれから口にしようとしているのだろうか。そういった高揚感も味わえる最高のシーサイド・レストランのようだ。黄砂かPM2.5か知らないけど空がモヤっていなければなあ…。

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 ニャンだよぉ。そんな可愛いことしてもご飯はあげないぞ~…ってなんでネコがここにいるんだ。

 …と、なんだかんだ景色を味わったけど、風が少し冷たかったので室内に移動してから食事することにした。「おまたせしました~」の声に反応してワクワクが最高潮に達した。お腹が空いていたようだ。久しぶりの穴子だ~、江田島のカキだ~…

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っでーー!!?!?

 奥さん、はみ出てますよ…どんぶりだけならまだしもフレームからも出てますよ…。小皿の下の方までアナゴが図々しく乗っかってる…え、これ食べられるのかな全部。

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 どうやら「秘伝のタレ」がかかっているらしい。タレているのはアナゴだけではなかった。見た目はスゴいけど、米が少なめになっているので、丼だけなら少食の方でも食べ切れるサイズだと思う。これに他のおかずもとなると自分は頑張らないといけなかった。美味しかった。誰かに教えてあげたいお店だったので、ここで紹介する。

島の駅・豆ケ島

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 今度は来た道を戻って行き、島の駅・豆が島へと向かう。どうやら大豆を推している島の駅なのだそう。道の駅ではなく島の駅となっているところがポイント高い。

 道の駅と銘打っているとはいえ、小ぢんまりとしているので、通り過ぎてしまわないように注意されたい。ただ、目印になるものはある。

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 それがこの赤鬼である。走っていると視界の正面に入ってくるので間違えることはないと思う。近くなったら後続車両に迷惑にならない程度にトロトロ走ると良いだろう。

 ここには事前に調査して来たのだが、なんとも、巻き放題の豆乳ソフトクリームがあるのだそうだ。400円で巻き放題…こういうことやってみたかった。

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 中は、普通のお豆腐屋さん。地元で取れたであろう野菜も卸して売っている様子。目玉商品は「世界一辛い」を銘打っている鬼壺豆腐らしいのだが、そこまで辛いと言われると怖くて手が出せないチキンなのです。誰かにレポートしてもらいたい。

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 さて、入口をくぐって正面に現れたのはこちらのマシン。書いてあります、しっかり豆乳ソフトクリームと。ツーリング三種の神食のひとつ、ソフトクリームです。それが巻き放題となると胸も高鳴ってしまうというのがライダーというもの(?)。いざ。

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 派手に失敗した。おばちゃんに手伝ってもらいながらなんとか写真撮影には成功。どれだけ巻いたのかと言われると分かりにくいが、撮影した角度とコーンの大きさで判断してもらうしかない。見た目以上にけっこう重量感あります。

 肝心の味はというと、豆乳が主張してきたものの、スッキリと甘くて美味しかった。調子に乗って巻きすぎると食べるのに苦労することが分かったので、次回からはミニカップ(200円)の豆乳ソフトクリームを食べることにしたい。

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 また、こちらは余談だが、お土産に買ったプリンが美味しかった。荷物にならないのであれば、こちらも買って帰ると良いだろう。

陀峰山にて

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 食事とおやつを済ませ、次は陀峰山を目指す。地図に拠れば、例のローソン経由だと遠回りになる道のりが、島の駅・豆が島経由だと随分ショートカットできるようだ。

 この山の登山口は、地図上の青い丸で囲んだセブン・イレブンのところにある。普通に走っていると通り過ぎてしまうような場所なので、一度セブン・イレブンに入るくらいの心持ちで向かうと良いだろう。入ってしまえば、看板に従って道なりに直進するのみで山頂に到達する。

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 ただ、写真にもあるように、アメリカンバイクやリッターバイクの人は誘いにくいような、なんとも言えない道が続くため、あくまでも個人的にだが、行くならミニバイクかオフロードバイクが面白い気がする。そんな登山道である。ぐねぐねしてて楽しい。

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 ふつうに山頂へ行くつもりが、どうやら観光地化している場所があったらしい。「下りろ」と言われたような気がしたので、矢印に向かって200mの距離を降りてみることにした。するとそこには絶景があった。

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 パノラマ写真というものを撮ってみたのだが、息を呑むほどの断崖絶壁から広大な海を俯瞰できる。これは是非とも生で見てもらいたい。

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 切り取って拡大したのがコチラの写真である。画面左手の鉄橋は早瀬大橋である。こんな眺望があったとは知らなかった。贅沢の極みである。

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 こちらは崖のてっぺんによじ登ってみた時の写真である。コレだと伝わりにくいのだが、落ちたらタダでは済まない崖になっている。いや、言葉を正確に使おう。下手しなくとも死ぬかもしれないような崖になっている。登る時は自己責任で。

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 あの崖上でお弁当を食べたい気持ちを抑え、さらに山頂を目指していると、再び、観光地となっている場所にたどり着いた。似たような景色だったため、写真は割愛するが、岩が削られてできた渓谷も近くにある。走っていると急に景色が変わるので「おおっ」と声を漏らしたのは未だ記憶に新しい。

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 写真を撮っていると、なんとセロー乗りさんと遭遇したので記念撮影。こちらは2007年式の大先輩。色んな傷を見ると、かなり乗り込まれている様子。バイクが好きなんだなって気持ちが滲み出ているセローだった。横須賀から広島に越して来られたのだそうだが、何かの縁ということで、いつか機会を作って林道ツーリングへ行くことになった。人生の楽しみが増えた。こういう出会いって面白いですよねー。

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 そして山頂。今日は黄砂かPM2.5か何かが飛んでいるのだろうか…天狗岩の景色を見た後だったものだから感動が少し薄かった。ここの視界が鮮明であればもっと気持ちの持ちようが変わっていたのかもしれない。

 陀峰山は、山頂につくまでの道中が面白いようだ。別の道に入って島の奥地まで行っても良かったのだが、Gマップ(=疑似旅行写真)を見る限りでは面白そうな場所が見つからなかったので、素直に来た道を引き返して早瀬大橋を渡り、呉に上陸することにした。

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 こちらが早瀬大橋である。この橋がちょうど西の方角に位置するおかげか、太陽が沈む瞬間と一緒に写真を撮ることができる。今回はまだ日が高かったので良い写真ではないのだが、タイミングが良ければ、ここでの眺めは、忘れられない景色になることだろう。褒められたものではないが、以前、ここを通りがかった時に後ろを振り向いた時の景色は今でも脳裏に焼き付いている。

― 後半に続く

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*1:このローソンに向かう道中で、第一術科学校付近に位置する八幡神社にも行ってきたのだが、こちらは書籍で紹介したい。