序
7月末付で実家に帰ることになっていたため、日帰りで行ける内に、せめて「モネの池」「下呂温泉」「付知峡」「恵那峡」はクリアしておきたいという気持ちがありました。というのも、この機を逃すと次回からは宿泊を伴わないと周れないチェックポイントとなっていたからです。
せっかく宿泊して周回するのであれば、恵那峡よりも東側(諏訪湖から富士周辺)や北側(黒部峡谷や能登半島)を攻略したいと考えていたので、次回以降、これで理想的な旅程を組むことができそうです。以下、今回の旅のまとめ。
モネの池(名もなき池)
最初の目的地は「名もなき池」です。ここは「モネの池」と称されているようですが、これが言い得て妙。写真の切り取り方次第で、自分なりのモネ風の作品ができて面白い。ずっと気になっていた場所でした。
ここへは陽が昇りきってしまうよりも前に来るのが望ましいです。撮影の際に水面に光が反射して上手く撮れないからです。今回、ここの撮影のためだけに明朝4時に出発だったのですが、到着したのが8時頃でした。ギリギリだったのですが、運良く曇りの天気に助けられたので、1時間ほど撮影することができました。遅くとも7時前までには来ておいた方が良いかもしれません。
上手く撮れているか否かは置いておいて、作品としてはこんな感じでした。ただ、写真を見て「行ってみたい」と思った人は注意が必要です。
この池は、写真で眺めている方が綺麗に見える気がしたからです。もちろん、悠々と鯉が泳いでいる姿を眺めたり、時折、聞こえてくる水音に耳を澄ませたりすることでリラックスはできるのですが、ハードルは上げない方が良い気がします。睡蓮か紫陽花か咲いている時期に来ていれば、また違った景色が広がっていて、別の感想が生まれていたかもしれませんね。
下呂温泉
モネの池から下呂温泉までの道のりには、鍾乳洞が立て続けにありました。ここの道が面白かったのでツーリングには良さそうです。カーブ手前で速度を落としてシフトダウンし、すかさず、車体を傾け、再びアクセルを捻って車体を起こしてシフトアップ…。こういう一連の動作を立て続けにできるようなワインディングが連なっていました。
このご時世なので、温泉の利用客が多かったら潔く諦めようと思ってやって来ましたが、自分以外に温泉の利用客はいませんでした。開店時間ちょうどに来たことが幸運だったのかもしれません。
問題点を1つ挙げるなら、バイクの駐輪を禁止しているパーキングばかりで困りました。元々、マスツーリングには不向きの場所なのか、そもそも、マスツアラーたちが迷惑をかけて駐輪禁止になったのかは分かりませんが。
なんとか駐輪できる場所を見つけたので、まずは温泉街での散策です。夏場でも30度を下回っているのに加え、湿度も低めで歩きやすかったです。天国なのか。
日帰りでの施設利用も悪くありませんが、一度くらいは宿泊しての利用を検討してみるべきかもしれません。構想を箇条書きにしてみました。こんな時間の使い方をしてみたいものです。
- 昼下がりにチェックインし、まずは入浴
- 夕食の後で入浴。ここで夜の散策が入っても良い
- ツーリング(旅)の疲れを癒やすべく就寝
- 朝、目が覚めたら入浴
- 昼間は温泉街をブラブラして下呂グルメを食べ歩いたり自然を感じたり
- 戻ってきたら入浴して夕飯までの時間は和室でゴロゴロする
入浴料は大人400円。湯から上がった後は身体が重かったのですが、少し涼んでいたらスッと疲労が抜けていくような感じがしました。鼻の頭がツルツルになっていて、身体から色々な毒物や老廃物が抜けていったような気分になりました。名湯認定ですね。
GERO GERO みるくスタンド
施設には牛乳の販売がなかったので、向かいの店舗で優勝することにしました。なんともオシャレな店で、牛乳だけでなくアイスクリーム、プリン、そして焼き菓子のようなものも販売されていました(写真参照)
ほろ苦いコーヒーと、濃厚な牛乳が見事に合っていました。久しぶりに美味しいコーヒー牛乳でした。記念に空き瓶を持ち帰り、一輪挿しにしようか悩みました。可愛らしい容器です。
自家製ゲロゲロバターのお店
次なる目的地へと向かう前に、少しだけ胃に何か入れておこうと思っていたところ、自家製バターを使って焼きおにぎりを提供しているお店を発見しました(ちょうど、GERO GERO みるくスタンドさんの裏手に位置しています)
こちらでも、バターを使った焼き菓子やバターサンドを提供していて垂涎。おなかが空いていたようです。脇目も振らず、焼きおにぎりを2つ注文しました。
写真左手がプレーンで、右手がガーリックです。そんなに数多くのバターを口にしてきたわけではないのですが、とんでもなく美味しかったです。焼きおにぎりにバターを足したら、ある程度は味の想像ができてしまうのですが、その想像を凌駕してしまいました。かつお節の風味が利いていたのもあるかもしれませんね。いや、美味でした。
付知峡
付知峡に向かって走っている間に雨に遭いました。面白い道が続いていたのですが、撮影も断念です。案内図を見てみると、かなり広いコースになっている様子なので、滝だけ眺めて恵那峡に向かうことにしました。
滝にたどり着いて、思わず「あぁ~^」と息を漏らしてしまいました。この写真はiPhoneでの撮って出しなのですが、この透明度です。タップして眺めて欲しいですね。
iPhone の広角だと伝わらないのですが、かなりの高さです。携帯を落としてしまわないかヒヤヒヤしていました。これは実際に行って肉眼で見て欲しい。
恵那峡
付知峡から数十分ほど走ったところに恵那峡は位置しています。大体15時くらいだったと記憶しているのですが、利用客が全くいませんでした。誇張ではなく、本当に誰もいませんでした。平日だったからでしょうか。
そういうことも合わさってのことか、お土産屋さんも食事処も閉店していました。ということで、訪れただけの場所になってしまいました。休日は賑わっているのでしょうか。来られたことでスッキリはしましたが、気になっていた場所だけに少し残念でした。
結
ということで、京都生活〆のツーリングは、降雨に見舞われたことを除けば、大きなトラブルもなく無事終了しました。帰る頃になって晴れ、こんな景色を眺めながらの走行でした。最高。
夏の走り方として、これまでは早朝か真夜中かのどちらか一方でした。しかし、気温の上がらない日の出前に出発し、日中の暑い時間帯は山の中で過ごし、気温の下がる夕方に帰って来る…というような計画もアリかな、と思いました。夏でも気温30度を超えなかったのは運が良かっただけかもしれませんが、標高のある場所は避暑に持って来いでした。
温泉に入ったおかげなのか、不思議と全く疲れはありませんでした。600kmも走ると疲れが大きく出るはずなのですが、走り足りないくらいでした。
さて、京都での生活は苦しいことが8割くらいでしたが、広島に居続けていたら体験できなかったであろう経験を積むことができました。色んな人に会うこともできました。残りの2割は自分のために全力で楽しめたように思います。もちろん、未到達地点も多いので心残りもあるのですが、それは宿泊を伴って訪れたら良いだけの話です。お金さえ積めば意外と近い、京都。次回の来訪がいつになるかは分かりませんが、ひとまず、これにて終止符です。ありがとう、そしてお疲れさまでした。