いつかは行こうと思っていた瑠璃光院ですが、本日、ようやく決心して行くことにしました。特別拝観の期日が迫ってきていたのと、来月末に広島に帰ることが決まったのとで、この期を逃すと気軽に行けなくなるからです。自宅から1時間もあれば行ける場所なのに、今日という日まで先延ばしにしていたことを反省しているところです。
ということで出町柳から叡山電鉄に乗り込みます。終点の八瀬比叡山口駅まで電車の旅です。きれいな電車でした。*1
小さい頃から好きな景色かもしれません。電車の運転手さんはカッコいい。きっと見えない部分で大変な苦労をされているのだと思いますが、いつまでも子どもたちの憧れであって欲しいものです。
出町柳駅から10分ほどで終点の八瀬比叡山口駅に到着しました。なんとも古風な佇まいです。特に旧字体の「驛」がポイント高いですね。
道なりに歩くと木造の橋が架かっています。そこを渡って5分ほど歩いた場所に瑠璃光院はあります。もみじの花も咲いていました。高野川の清流の音を聞きながら、しばらくぼーっとできるような場所でした。
どこか寂しさを抱かせるような門です。拝観料は2,000円と比較的高額な部類なのですが、今年の春は6月15日までの開放で、期間限定という観点からも妥当のように思います。
本堂に入る前に注目したいのが参道です。青々とした木々や苔に囲まれて癒やされます。晴れた日は当然ながら、曇りの日も雨の日も気持ちよく歩けるような、風情ある道でした。
他に拝観客も少なく、この参道でだけでものんびり過ごすことができました。本堂に入り、順路の案内に従って2階へと向かいました。
写真を撮りに行くのは「ついで」の用事。肉眼に勝るレンズは見つかりませんし、写真というのは、どこまでも創作の域を出ないものです。畳に座ってボーッとしたかったわけなのですが、そうしていると肺の中の空気がすっかり入れ替わってしまう程度には大気が澄んでいて、少し肌にまとわりつく冷たい湿気が心地よく感じました。
ひと休みしたところで写経です。どうせなら筆で体験したかったものですが、ボールペンで。願い事は「安泰」です。精神の安泰、職業の安泰、社会の安泰、金銭の安泰、健康の安泰、家族の安泰…などなど、挙げていけばキリがないのですが、日常にこういった程度の刺激を取り入れながら、平々凡々と生活できることを願っています。
…と、まあ、こういった雰囲気でした。滞在は2時間位のものでしたが、リラックスできたように思います。気が抜けて少し疲れを感じました。
ということで、気になっていたラーメン屋さん「極鶏」に行ってみることにしました。ラーメン激戦区の一乗寺まで電車の旅です。もちろん、時節柄、並んだり混雑しているなら諦めようと思っていたのですが、他に客がいなくて安心です。
すごかった。シチューに麺を投入した、みたいな特濃ラーメンでした。〆は「醤油ではなくラーメンのスープで味付けたTKG」なのですが、これがまた罪の味でした。美味しかったですが、よく食べる人でも、麺の大盛りは頼まない方が良いかも…?
気分的には直帰したかったのですが、今回、ミラーレスの他にインスタントカメラを携えており、フィルムだけ取り出してもらうために京都駅まで向かいました。モノクロなのですが、現像が今から楽しみです。脳内でグレースケールに落としてシャッターを切っていたのですが、狙ったイメージで撮影できていれば良いなと考えています。
現像の様子
*1:ちなみに、鞍馬方面に行くのであれば別の電車に乗らなければならないので注意が必要です。