岩国錦帯橋まで
今年も晴天の日に満開の桜を見ることができました。特に、昨年、桜の季節になったら来ようと思っていた岩国錦帯橋でのお花見が(辛くも)実現したので安心しているところです。
立て続けの出張に加え、テトリスのように差し込まれていく打ち合わせの数々に新年度早々、目眩く思いを抱いてます。この日も例外ではなく、やることに溢れていたのですが、満開の桜の妖艶な力に引っ張られ、気付いた時には革ジャケットを羽織っており、愛車を走らせていました。
先日、河津桜を撮影したときに、もっと広く、もっと輪郭を立たせた写真が撮りたいという思いがあり、フルサイズ換算 35mm の単焦点レンズをお迎えしました。被写体との距離を稼げない場所でも「歪み」を抑えつつ、かつ、カリッと写せるようになりました。
同じ写真の(ほぼ)撮って出しですが、いかがでしょうか。色味もナチュラルで細部まで輪郭が立っていることがお分かりいただけると思います。X-H2 との相性もかなり良さそうです。
これまでに記録用途で使っていた XF10-24mm F4 のズームレンズでは表現できなかったボケを生み出せるようになりました。場所によっては、記録・動画用途で1本、作品撮りで1本の2本体制でも良くなりそうです(これまでは XF35mm F1,4 R がこの役割を担ってくれていました)
わざとノイズを乗せ、こういう色味で現像した後、白い余白の額縁に入れてポラロイドカメラ風にSNSに投稿するとインフルエンサーっぽい。高画質・大容量化に傾倒する中、あえて画質を落とすのも面白い。
一応、駐車場の管理人さんに「押して歩いて入るから桜とバイクの写真をとっても良いか」と尋ねた上で入っています。撮影の後はすぐに正式な駐輪場にバイクを停めて散策しています。大勢だと許されないかもしれませんね。
桜で額縁構図を作って錦帯橋を主題に置いています。この距離なら中望遠域の方が良いかもしれませんが、副題7割、主題3割という比率で撮影したかったのが大きいです。換算35mm、画面の整理こそ大変ですが、中々おもしろいですね。
桜の開花宣言は、基準となる桜の木の花が5~6輪以上開いた状態になった時に発表されます。一方、満開宣言は、基準となる桜が8分咲きくらいになった時に発表されます。岩国市の場合、その標本木がココにあります。
岩国に来たら必ず食べているソフトクリームが、その基準木の階段を上がったところにあります。今回はマンゴーソフトを選択しました。


岩国と自宅の往復だけというのも何か物足りなさを感じたので、帰りは弥栄ダムから湯来方面に抜けていく道(県道42号)を通って帰りました。ナビも設定せず、録画も止め、走行だけに集中しました。
弥栄ダムは満開でしたが、さらに北上すると、ツボミのまま。どうやら山間部はこれからピークを迎えていくような様子でした。平地では恐らく今日が花見日和で、これから散りゆくものと予想されます(寂しい)
あちこち走ったので距離が伸びていますが、これくらいの距離が疲労も残らず丁度いい気がしています。そういえば「全国ハト標識MAP」のアップデートがあり、ハト標識が大竹市にも存在することが分かりました。次回、これの回収がてら、ソフトクリームを食べて帰るだけでも楽しめそうです。
住吉堤防にて
日付は変わって翌日のお話です。夜からは雨予報となっており、せっかくなら住吉堤防敷の桜並木もきれいな内に見ておこうという魂胆です…と、その前にゆめタウンの裏手にある公園で腹ごしらえのお弁当を食べました。
ソメイヨシノだけでなく、芝桜、ユキヤナギ、八重桜も綺麗に咲いていました。うーん、春真盛りだ。
芝桜といえば、この写真。スズメがついばんだ桜の花弁が芝桜の上にゴロッと落ちていて、ある意味では「芝桜」でした。
住吉堤防敷に移動して来ました。今年も見事なものです。土曜日ともあって、かなりの人で賑わっていました。桜並木のトンネルではなく、一本外側からだとこんな写真が撮れたりします。
持ち出したレンズは、増築した XF23mm F1.4 R LM WR と XF56mm F1.2 R WR の2本で、それぞれ X-H2S と X-H2 に装着して撮影しています。これは 23mm の方で撮影。換算35mm、かなり便利です。


さくら餅もいただきました。お花見のテンプレート的存在。普段は食べませんが、こういう時は何か特にありがたみを感じてしまいます。
現在、春雷滾滾で花散らしの雨が降っています。満開の時に来られて良かったですね。贅沢は言わないようにしておきましょう。
曇っていたものの、今年も桜を満喫できました。写真のスキルも少しずつ上がってきているような実感があります。どこかで書いた記憶がありますが、階段を踏み歩くようにして季節感を噛み締めたいと考えているので、今後もこういう感じでゆるく考えたことや写真を、当時の感性で残しておくよう心がけておきましょう。
せっかくなので、昨年の「天気が良かった時のお花見」も貼っておきます。よろしければご笑覧くださいませ。― それでは、また。