序
外はあいにくの曇り空でしたが、あわよくば走っている内に晴れることを期待して、ずっと気になっていた白崎海洋公園に行ってきました。この沿岸部を灯台が連なっているので、要所々々、立ち寄りたかったのですが、今年度は慌てなくても毎週末出られる余裕があるため、白崎海洋公園の決め打ちで旅程を組むことにしました。久しぶりに時間に余裕を持たせて下道で向かう貧乏旅行です。以下、まとめ。
道の駅:奥河内くろまろの郷
白崎海洋公園は、高速道路であれば2時間ほど走ってたどり着くような場所ですが、今回は一般道の経路なので、どうしても途中の休憩が欠かせませんでした。ところが、その辺りのコンビニに入って休憩しようにも立ち寄る気が起きず「ついでだから走ってしまえ」という気持ちで走り続けていました。そして偶然「奥河内くろまろの郷」の案内標識を見つけたので、迷うことなくこちらで休憩することにしました。
お店でパンとコーヒーでも買って外で食べようと思っていたのですが、周辺を散策していると「天ぷらと野菜料理」の暖簾が目の当たりになりました。感染のことを考えると店内での食事には抵抗があったのですが、ここのお店は屋外テーブルが用意されており、時世のこともあってか入店者も多くありませんでした。ちょうどタケノコの天ぷらを食べそこねていたことも重なり、こちらで食事を済ませることにしました。1時間弱の休息です。
白崎海洋公園
道の駅からはノンストップ。ここからは車通りの少ない峠道が続いていたので楽しく走ることができました。なんだかんだ到着に5時間ほどかかったと思います。大阪を跨ぐまでは高速道路で来た方が良いかもしれない…とさえ思ったくらいです。
白崎海洋公園の北側にも砲台跡地があることから、周辺に回天基地があっても不自然ではないにしろ、ここにあるとは思ってもみませんでした。私が知っている回天基地は山口県の周防大島にあるのですが、実はまだ足を踏み入れたことがありません。来年度あたり地元に帰ることになったら訪れて線香を手向けたいところです。
展望台に向かって歩きます。まさか晴れてくれるとは思っていませんでした。そういえば、この前日の通勤中に「四葉タクシー」に出会ったからかもしれません。引っ越してきて4年目でようやく1台なのですが、ずっと探していたので京都での生活で思い残すことはなくなりました。願わくば写真に収めたいですね。
道なりに歩いて螺旋階段を昇ると、こんな通路が現れます。「日本のエーゲ海」とはよく喩えたものです。紺碧の空と海、そして純白の岩のコントラストに目が眩みます。岩肌が白い理由は、サンゴや貝殻が長い年月をかけて堆積してできた石灰岩だからなのですが、歩いているだけで地球誕生の神秘的な空気を肌で感じることができます。日没前でなければ、太陽光に反射してもっと白く輝いていたと思います。
こういう場所はドローンを使う方が壮大な景色を収められるような気がします。今回は広角レンズを使用しましたが、視界いっぱいにこういった景色が広がっています。
円盤を参考に淡路島の方角を向いてみました。少しガスがかかっていたので薄っすらとしか拝めませんでしたが、冬場のように大気が透き通っていたら明石海峡大橋まで見えるかもしれません。いや、さすがに難しいか。
戻って缶コーヒーで休憩していたらTZRが走ってきました。しかも3MAです。写真撮影を快く許可してくれました。走っているのは初めて見たので幸せでした。
高速道路で2時間程度の場所なので日没を見届けて帰ることも考えましたが、道中の峠道が危なそうだったので、早めに帰ることにしました。近くのキャンプ場では撮影機材を準備している人が多かったので、ここは星を撮影するのにも適しているのだと思いました。潮岬まで行かなくとも良い画になるかもしれませんね。
結
帰りは広川ICから高速道路です。ノンストップ2時間。少しくらい休むことを考えたものですが「別にいいや」という気持ちで走り続けました。知多半島と渥美半島以来の長距離だったので明確化されたのかもしれないのですが、かなり疲れやすい身体になっていました。この翌日に今回の記事を書いているのですが、何度か横になって休みながらの執筆です。セローよりも大きなツアラーの方が良いのだろうか…などと邪な考えが浮かんでしまうところなのですが、なんだかんだで、自分の相棒であり続けるように思います。これを手放す時は、きっと別の人生の転機が訪れていることと思います。できる限りたくさんの記事を更新できるように、今年度は(新型コロナウィルスの感染対策には十二分に考慮して)たくさん出かけたいところです。
追伸:撮影した走行動画は気が向いたら掲載いたします