序
ずっと気になっていたうどん屋さんに行くため、周防大島に行ってきました。スオイチ(筆者命名)を予定していましたが、途中で満足してしまって細長い部分のみに留まりました。意外にも周防大島は大きいですね。
とはいえ、いつもは島の上側を往復するルートで、島の下側を走る機会がありませんでした。その点では、今までに走ったことのない場所も走る良い機会でした。次回は一周する企画で行ってみましょう。
周防大島上陸
ということで、十年ぶりの渡島です。前回訪れたのは、友人の自動車に乗ってのことなので、自走での周防大島となっては恐らくもっと久しぶり。
ちょっと画像が暗いのは動画では補正しないといけませんね。10年前にはこんなのなかったような気がするのですが真偽の程はいかに。以下、島の目的地でのお話です。
純手打ち 一心うどん さん
ということで、開店凸で入店します。駐車場のスペースが限られており、さらに店舗と離れているので、自動車やバイクでお越しの際は注意を要します。自転車は店舗の目の前に置くスペースがあるのでサイクリング向きかも。
食事は単品メニューから選べます。うどんだけを注文することもできますし、持ち帰りも対応している様子でした。今回は季節限定のかき揚げが食べたかったので、定食メニューの「竹」を選択しました。
この定食メニューの良いところは、小鉢2品、かき揚げ1品、うどん1品、ご飯(小)、漬物、食後のコーヒー(チャイも可)を提供していただける上に、そのどれもが季節の食材を使っている点でしょう。


地元で水揚げされたばかりのワカメをサッと湯に通して食べる生ワカメは春ならではで、生臭さもなくシャキシャキで、今までに食べたワカメで一番美味しかったです。小松菜も、食感を残しながらも野菜独特のエグみが和らいでいて、さらに、クミンシードの香りも鼻から抜けていきました。とんでもなく美味しい小鉢です。
この記事を執筆している現在は「ごぼうと鶏肉」と「新たまねぎとアスパラと海老」の2種類のかき揚げがあります。カウンター席で、どちらか決めあぐねていた筆者に「両方お作りしましょうか」と助け舟を出していただきました。大感謝です。どちらも素材の味がしっかり効いていて、薄い衣で上手にまとめられていたことも合わさって、極微量の塩で美味しくいただけました。
薪火と井戸水、そして北海道の純国産小麦粉100%の手打ちうどんです。字面が味を保証しています。もちろん、実際のお味もおいしかったです。平打のモチモチ食感のうどんで、ダシと七味唐辛子がとんでもなく美味しかったです。味覚に留まらず、視覚と嗅覚でも「味」が分かるうどんというのも珍しいのでは?
その箸休めに地元農家の無農薬米と、春大根と小松菜の漬物をいただきます。これだけでも主役を張れる品でした。ひと粒ひと粒が立っていて、米の甘さをしっかりと感じられました。漬物は塩気よりも旨味を強く感じ、特に、かき揚げを食べた後の口の中に残っている油を打ち消してくれるような存在でした。
食後は自家焙煎のコーヒーです。地域を聞き漏らしてしまったのが悔やまれますが、メキシコ産の豆を使っているとのことです。嫌な酸味や苦味を全く感じない、角の丸いコーヒーで、それでいて濃さをしっかりと感じられた美味しい一杯でした。久しぶりに美味しいコーヒーを飲みました。
こんなに堪能して 3,000円。手間と食体験を加味しても価格設定は良心的です。久しぶりに年中で通いたいお店ができたような、そんな気がしました。お手伝いの娘さんと息子さんの3名も合わせ、皆様、ありがとうございました(また、撮影許可ありがとうございました)
小積の河津桜
河津桜の群生地(?)が周防大島にある様子だったので(時期的に散っているかもしれなかったのでダメ元で)向かってみることにしました。一心さんの近所にはあるのですが、陸奥記念館経由で遠回りすることにしました。
ちょっとした駐車スペースで、オレンジ色のガードレールと海の写真を撮れたので満足しています。柱島はこの角度からは見えませんが、陸奥が爆発した場所をぼんやりと眺められます。
今日みたいな日はフルサイズ換算35mmのレンズが必要でした。単なる風景撮影であれば XF10-24mm F4 R OIS WR で整理できますが、主題3割、背景7割といった撮影になると、立体感が欲しくなります。したがって、XF23mm F1.4 R LM WR を前向きに検討中です(後述でも理由を書いています)
道中は舗装されていたものの「酷道」と表現するに相応しい路面状況で、走っていて楽しかったです。車体も(比較的)軽いので安心して走れますね。
道なりに走って到着です。河津桜の方は、ピークが過ぎたという程度で全く写真映えしないレベルではありませんでした。写真にもう少し立体感が欲しかったのが悔やまれます。フルサイズ換算約50mmの単焦点レンズは持っていましたが、それでは「満開感」を伝えにくい状況にヤキモキしました…やはり、散財不可避なのでしょうか。
XF56mm F1.2 R WR で撮影するとカリッとした描写になってくれます。一方、中望遠域となるため、せっかくの桜の背景が切り取られてしまっています。この映りで画角が広くなって欲しい…という理由で XF23mm F1.4 R LM WR がやはり欲しいところです。
前ボケと背景ボケを作りながら広角に撮りたい…ところですが、写真にそこまでお金をかけないといけないのだろうか…と悩んでいます。しかし、サムネイル撮影には活躍しそうですよね…。
とりあえず、Amazon リンクを貼っておくので「もっとお前の撮った写真が見たいんだ」という奇特な人がいらっしゃったら贈ってください:ウィッシュリスト(※冗談ですよ)
…この翌日にお迎えしてしまいました(アホ)
そういえば、X-H2 で逆光の被写体を撮影したことがありませんでした。ダメ元で撮ってみたのですが、しっかりと解像してくれていて、APS-C 機なのに感動しました。広角域のレンズと共に、X-H2S の購入もしてしまおうかしら…。いや、お金がいくらあっても足りない…。
X-H2 と XF56mm F1.2 R WR の組み合わせは APS-C 最強クラスの解像度です。この写真も逆光なのですが、白飛びも黒つぶれもすることなく色情報が残っていました。屋外での撮影に関してはノイズ除去してしまえば(素人目には)分かりませんね。
「あったら便利だな」は、冷静に考えると不要なのですが、X-H2S は X-H2 よりも連写性能とAF性能が勝っている(らしき)点に魅力を感じざるを得ません。
野鳥撮影時、この映りで僅かでも打率が上がるなら…。高画素機で連写しなくて良くなるとしたら…。
容量的にもありがたいですし、そのスペックに動画性能も X-S10 より向上するとなれば…。いや、コレ以上は止めておこう。危ない(時間の問題)
結
ということで、冒頭で話した通り島の外周全てを走り切ることなく帰宅です。次回は一周することだけを目的に行ってみるのも良いでしょう。周防大島、現代的なカフェや食事処も多く建ち並ぶようになりました。一本内側の「オレンジロード」もきっと面白いはず。また訪れるのを楽しみにしています。
あ、うどん屋さんに行く時は営業日にご注意くださいね。― それでは、また。