a.k.a.Sakaki

赤坂さかきの旅路

作品例:XF10-24mm F4 R OIS

結論:屋外での記録用途において優秀

2021年のことです。当時、長野県、岐阜県、福井県、石川県の辺りのツーリングに好んで出かけていた自分でしたが、キットレンズである XC15-45mm よりもさらに広大な景色を撮影したい思いがあって導入したレンズでした。

かなり早い段階で導入していたのに記事がなかった

防塵防滴性能こそはありませんが、換算約 15mm から 35mm まで通してF4でインナーズーム、さらには手ぶれ補正を搭載したレンズということで、パンフォーカスによる記録用途(建造物や風景)の撮影をメインで行う場合は必携のレンズだと思っています。

屋内での撮影も無理ではない:記事リンク

ISO感度は上げる形にはなりますが、屋内での撮影も特に支障はありません。広角域なので、一般的に必要とされているシャッター速度の 1 / 焦点距離秒は簡単にクリアできますし、全体的にピントを合わせる頻度の方が高い…というユーザーには使いやすいレンズです。

作例

「もう少しボケ感が欲しい」という場面の例

用途が背景込みのポートレート撮影であったり、照明が控えめなカフェでテーブルフォトであったり…と考えると、上の写真に引いたように、単焦点レンズの方が良いかもしれません。その場合は XF23mm F1.4 R LM WR などの出番でしょう。

しっかりと寄ればボケる:記事リンク

全くボケないわけではありません。被写体にしっかりと寄ることで前ボケを演出できます。広角レンズの特性を活かして、桜で画面を埋め尽くす表現などには適していますが、引いて撮影するシーンでは強くボケないため、購入の際はしっかりと利用場面を想像することが必要です。

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自分の場合、記録用途では全体的にピントを合わせるために F4 - F11 の間を使用する方が多いです。その中でも、広範囲に及ぶ被写体をしっかりと収められ、かつ、足で距離を稼がなくても引いて撮影できるという点は魅力です。

建造物との相性は◎:記事リンク

個人的には建造物との親和性が高いと感じています。F2.8 通しのレンズに進化したら、他のレンズが売れなくなるかも…(現実味はありませんが)

上からパンフォーカス気味に:記事リンク

一点、問題を(それほど問題でもないですが)挙げるとすると、高画素に対応していない点でしょうか。ということで、X-H2 ではなく、X-S10 でのみ使用している状況です。XF16-55 mm に Mark Ⅱ が登場しましたが、その流れでこのレンズも F2.8 通しで登場しないものか…など考えています。

まとめ

旅行に最適:記事リンク

記録用途において「軽量コンパクトな広角ズーム」は強力な武器だと考えています。SNSにアップロードする写真のレベルを少しだけ上げたい…という人、狭い路地裏を散歩していて、素敵な建造物に出会った時にしっかりと門構えを撮影したいという人、広大な景色を惜しみなく収めたいという人には持って来いのレンズだと思いました。

そういえば今年はまだ紅葉を撮っていない:記事リンク

反対に、照明が控えめなカフェ店内におけるテーブルフォトや星景・夜景写真においては工夫が求められると感じました(当然といえば当然です)

 とはいえ、最近では Lightroom の AI ノイズ除去が優秀なので、この辺りに関してはネガティブに考えていません。

 旅が中心であれば、必ずカメラバッグの中に忍ばせておきたいレンズです。― それでは、また。