a.k.a.Sakaki

赤坂さかきの旅路

セロー:USB電源の取付

f:id:akasakaki:20200311184838j:plain

3000円くらい

 昨年、東尋坊まで行った時にiPhoneのバッテリー不足でナビを使うことができなくなった瞬間がありました。今まではモバイルバッテリーで凌いでいたのですが、これからツーリングが長距離化することが見込まれます。納車当初こそは必要ないだろうと思っていましたが、セローに乗り換えて3年目にしてUSB電源を取り付ける決意をしました。遅い決断かもしれません。

f:id:akasakaki:20200311185417j:plain

エーモン ギボシ端子セット(後入れスリーブ) 5セット 1153
 

 購入したこちらの品ですが、USBのハブは2口あります。ところが、メーカーの話によると、iPhoneを充電する時は1口しか使えないのだとか。ナビ以外の使用用途を考えている方にはオススメできませんが、高額なヤマハ純正品のことを考えると十分だと思います。作業時間として約1時間で計算したとしても、工賃等を込みで考えると1万円以上は安いと思われます。

f:id:akasakaki:20200311185913j:plain

  で、問題はどこから取るかという話です。バッテリー上がり防止の為、キーに連動させるのが良いのですが、私のセローにはETCもついているので、ヘッドライト(のヒューズボックス)から電源をちょうだいすることにしました。セローはエンジンをかけないとヘッドライトが点灯しないので、これで事実上のキー連動となります。言い換えると、点火しなければ通電しないので、バッテリー上がりの心配もありません。したがって、上記の15Aのヒューズ電源を購入しました。

f:id:akasakaki:20200311191231j:plain

 ということで、取り付ける前の下準備です。まずは絶縁部分を剥がし、ギボシ端子の透明なヤツを写真の向きで取り付けます。

f:id:akasakaki:20200311190454j:plain
f:id:akasakaki:20200311190458j:plain

 次に、このようにしてギボシ端子をプラス線にカシメます。これを読んでいる人の中にはカシメ方が分からない人もいると思うので、詳細に説明すると、ビニル部分と導線部分をそれぞれカシメるようにしましょう。真ん中から圧を加え、その後で絶縁部分にも圧を加えます。また、専用の工具がなければラジオペンチでも代用できますが、電気系統の整備をするには持っていて損のない道具なので買うとよいでしょう。

f:id:akasakaki:20200311191700j:plain

 それが済んだら、写真のようにヒューズ側の配線とプラス線を接続します。

f:id:akasakaki:20200311191549j:plain

 最後に、アース線も同様に導線を剥き、プラス線と同じ要領でカシメます。下準備はここまで。取り付けに向かいましょう。

f:id:akasakaki:20200311192011j:plain

 ここからが面倒な作業です。まずはシートとバッテリー側のカウルを外します。大がかりなことをしているように見えますが、ネジを3つ(シート下2つ、サイドカウル1つ)外すだけ。ここだけで良いと思っていましたが、見込みが甘かったようです。

f:id:akasakaki:20200313160200j:plain

 ヒューズボックスに用があるだけでバッテリーの着脱の必要はないのですが、問題は「どこからどうやって配線を通すか」です。そういうことも考えなければならなかったので、結局、右側の外装を全部めくりました。

f:id:akasakaki:20200313160347j:plain

 気を付けなければならないのはここにもネジがあるということ。外すのは問題ありませんが、タンクを外す時など、取り付けるのに苦労します(苦労した)。ずっと言い続けていますが、オフ車のくせにたくさんのネジがあるのが大変です。ヤマハさーん、整備する人のことも考えてー(何様)

f:id:akasakaki:20200313160659j:plain

 取り付ける位置を定めたら、ここから(多少強引に)配線を通していきます。サイドカウルを外してヒューズボックスが現れたからといって焦ってはいけません。まずはここから配線を通さないとスタイリッシュに取り付けられなくなるからです。

f:id:akasakaki:20200313160926j:plain

ここを通しました
f:id:akasakaki:20200311192138j:plain
f:id:akasakaki:20200311192144j:plain

 配線を通したら、お待ちかねのヒューズボックスを開きます。もともと入っていた“15A HEAD”のミニ平型ヒューズと交換する形で取り付けます。ちなみに、右側の“SPARE”と書いてあるヒューズは予備のものなので通電していません。

f:id:akasakaki:20200313161517j:plain

 このままだとヒューズボックスのフタが閉まらないので、配線が出るようにニッパーで加工しました。

f:id:akasakaki:20200313161706j:plain

 マイナス側の線(アース線)は、バッテリーのマイナス側と一緒に締めてあげます。ここまで終了したら通電チェックのためにエンジンをかけてみます。

f:id:akasakaki:20200313161843j:plain

 実際にエンジンをON/OFFにして充電できるかどうかを確認します。この商品は、通電すると青色のLEDが点くようなので確認が楽ですね。

 どうやら裏側の突起部分ですが、スイッチが付いていました。バッテリー直で取り付けても、スイッチの切り忘れさえしなければバッテリー上がりを心配する必要のない商品のようです。

f:id:akasakaki:20200313162131p:plain
f:id:akasakaki:20200313162136p:plain

 カミナリのマークが出ました。エンジンをOFFにすると消えました。青色のLEDも同じように消えていたので問題なく取付完了です。

f:id:akasakaki:20200313162341j:plain

 カウルを取り付けて復元作業です。どうでもいいのですが、なんだか亀頭みたいな突起です(ド直球)。さて、やっぱりサイドカウルのネジには苦労させられました。そこにネジは必要なのだろうか。それとも専用の工具か何かあるのでしょうか。ヤマハさん、答えてください。

f:id:akasakaki:20200313162617j:plain

 さて、これでどこに行くにも安心して電力供給ができるようになりました。長距離ツーリングも安心です。ハンドル周りが煩雑になってしまいましたが、ナビ用のアルミ製マウントとも一体化しているようには見えるのでスッキリ見えなくもない…と思いたい。

 残りはリアショックとマフラーでしょうか。セローには「気兼ねなく乗れる」を大切にチューニングしたいなと考えています。FZRやTZRは趣味の車両、こちらは旅専用車両という形で今後も大切にしたいですね。また急に遠出したくなりました。