また一つ、時代の幕が降ろされようとしています。ということで、広島市にある商業施設「マリーナホップ」にやって参りました。地元民からは「マリホ」と呼ばれています。大阪でいう「ひらパー」みたいなところです(違う気もする)
バイク用品店には広島に戻って来てから何度か来ていましたが、水族館に関しては、お隣の高等学校で非常勤講師を勤めていた頃以来の来場となります。ということは…6年から7年くらい前の話…?
小規模ながら、広島市民にとっての水族館といえばこのマリホ水族館であるように思います。宮島まで渡るのは折れるし、AQUAS(島根県)まで行くのも少し大変。僻地にあって多少の通いにくさはあれど、広島駅からバス1本の距離は(特に)小さなお子さまのいる家庭にとってはありがたい存在です。
館内は、休日ということもあり、子ども連れの家族で賑わっていました。熱帯魚の人気・知名度ともにNo.1だと思われる「カクレクマノミ」を指さして「ニモ!」という幼い声が聞こえてきます。
対する大人の「お刺身が食べたいねえ」という畜生な声も聞こえます。まあ、私たちも同じことを話していたのですが、この子どもと大人が交わす会話のコントラストも水族館の楽しみかもしれませんね。
美味しそうな魚たちです。特に、この時期のカタクチイワシは天ぷらにしてもお刺身にしても最高です。人伝に聞いた話なのですが「小イワシの刺身は広島県民くらいしか食べない」というのは本当なのでしょうか。広島以外、みなさんのお住いの地域でも食べるよという場合はコメントで教えて下さい。
ゲームや動画のような娯楽では味わえない「非日常」が体験できるためか、たとえ小さな水族館といえども、子どもたちの食いつきは良さそうです。
最も大きな水槽には「トラフザメ」と呼ばれる大人しいサメが泳いでいます。「海の底から見上げた景色」をイメージして撮影していますが、こういう時に XF23mm F1.4 や XF16mm F1.4 のような明るい広角レンズの存在が脳裏を過ぎります。
というのも、どうがんばっても被写体ブレを起こしてしまうからです。ISO感度も上げすぎると、いくらLightroomのAIノイズ除去が優秀でもノイズは残ってしまいます。
XF27mm F2.8 と XF10-24mm F4 のレンズしか持ち合わせていなかったため、水族館ほどの暗所かつ室内での動体撮影となると厳しかったかもしれません。いよいよカメラ沼に両肩まで浸かってしまった気がしています。
水族館といえばクラゲですよね。ふよふよ傘をひらつかせて水中に漂う姿は癒やしです。数も種類もそう多くはありませんが、眺めていて「コレになりたい」といつも考えている気がします。
そういえば、最後に水族館に足を運んだのはいつだったか…と、写真を見返していましたが、京都水族館が最後だったようです。記事を読み返してみると、この頃のような働き方はもうできませんね(リンク先を参照のこと)
水族館といえば、このクラゲ水槽を背景にしたシルエット撮影かもしれません。こういう時はAPS-Cセンサーの方が使いやすい気がします(光を取り込む量がフルサイズセンサー機よりも小さいため被写体をシルエット化しやすい)
タイミングよく、ダイバーさんによる給餌ショーを見ることができました。ダイバーさんが登場した瞬間、小魚たちが集まって来て、エサがなくなると去っていく、その姿にクスリと来ました。下世話ですが、この人たちの再就職先ってどうなるのだろう。
その他、水生生物を眺めた後、園内を散策しました。立派な観覧車ですが、これも年内には阿品にあった遊園地と同じくして撤去されるのでしょうか。そんなに思い入れのある場所ではないはずが、なんか寂寥感を抱いてしまいます。
開園直後に一度だけ連れてきてもらった記憶がありますが、その時とは打って変わって人の姿はありません。暑さのせいもあると思いますが、商業施設の日曜日のお昼過ぎとは思えないほどです。閉園もやむなしなのかもしれません。
今日が最後と決まったわけではないのですが、たぶん、最後。買い物はイオンモールの方が便利でしょうし、近くにはLECTという大型の商業施設があります。時代の流れというやつです。
いろんなお店が並んでは退き、それを20年間繰り返して今日に至ります。このアイス屋さんも初めて見ました。潮風に当たりながら日陰で食べましたが、とても美味しかったです。
隣で相方からは「廿日市市じゃなくてココをリゾート地にすればいいのに」という意見がありました(現在、インバウンドビジネスの一環で宮島観光用の宿泊施設の建設が進められています)
もう山を崩してしまった後ではどうにもなりませんが、自分もそうすればいいのにと思っています。ココからでも宮島に渡れるじゃない。
世の中、悪いことばかりではありません。しかし、こういった政治的な面から、どこか窮屈になってしまうのもまた事実です。
知らないだけで、マリーナホップも建設時には何か問題が起こっていたのかもしれません。仮にそうだとしたら、同様に、これから社会人になって経済を回していく人々にとっては、私が現在この場所に対して抱いている気持ちと一緒で、その建設中のリゾート地も「あって当たり前の場所」となるのかもしれません。
いずれにせよ「地球史」という視野で大きく考えてみると、人類が千代に八千代に自然界で胡座をかいていられるのも束の間のことでしょう。
極楽願わむよりも地獄作るなかれ。それでは、また。