a.k.a.Sakaki

赤坂さかきの旅路

ふらっと本州の最南端まで:前編

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 ここ1ヶ月、週末を狙うかのようにして雨天・台風の日々が続いた。地球の嫌がらせとしか考えられないくらいだった。10月第1週目の三連休も、当初の予報は雨。虚無が訪れていた。

 ところが、状況が変わって日曜日以降の天気予報に晴れのマークが付いた。コロンビア。今回も多くの選択肢があった中、十津川温泉(紀伊半島)に行先を決定した。今年度に入って一度も温泉に入っていないということ、そして、今年の暮れに潮岬灯台付近で予定している冬キャン△のルート確認にも丁度よいことが理由である。以下、忘我録。

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 京都駅を起点に地図のルートを時計回りに周り、十津川温泉を通過して谷瀬の吊り橋を観光した後、来た道を再び戻って温泉に入って自宅に帰るという予定で計画を立てた。いつもなら目覚めたところでダラダラ支度を始めて出かけるのだが、今回は伊根での反省を活かして朝6時に出発した。これなら日付が変わる前には帰ることができる。まあ、この予定も結局は予定通りにならなかったのだけど(定期)

道の駅 針テラス

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 相変わらずGoogle Mapは畜生だったが、時間をかけながらも無事に最初の目的地「道の駅 針テラス」に辿り着いた。この場所は、前回、美山で出会った「鳩」の同業者に教えてもらっていたので中継地に加えさせてもらった。

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手づくりジャムが気になる

 普通の高速道路脇にある道の駅という感じだったが、バイク乗りの集まる場所になっているようで、色んなバイクを眺めて回るのが楽しかった。ZX-10R(KawasakiのNinja)だけで10台集まっていたし、ウルトラハーレーの集団もいたしで威圧感は大きかった。

瀞峡

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 瀞峡へ向かう途中で悲劇は起きた。針テラスから瀞峡へ行くには国道425号線を走るのが最短ルートなのだが、どうやら下北山村での土砂崩れによって通行規制がかかっているということらしい。現場にいたおぢさんに許可をもらってこの看板の写真を撮り「ルート次第では行けるかもしれない」という言葉を信じて進めるところまで行ってみることにした。

 結果、道の駅 杉の湯川上の手前で止められてしまい、行先を告げると引き返すように言われた。

職員「行先はどちらですか」
ぼく「瀞峡に行きたいんですが」
職員「ダメですね。下北山が完全に通行できないので無理です」
ぼく「オフロードバイクでもですか(冗談)」
職員「ダメです。倒木もあるんでー」
ぼく「今日のこぎり持ってるんですけどダメですか(冗談)」
職員「ダメです(苦笑い)」

 ということなので潔く諦めることにした。ちなみに、のこぎりは林道で遊ぶ時のために持ち運ぶようにしている。目的は「進路を塞ぐ木を切る」とハッキリしているので持ち運びについて問題はないだろう。

大滝ダム

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 さておき、このまま来た道を引き返しても寂しいので、道中の大滝ダムでルートを再編成することにした。

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 思い立ってジオキャッシング*1 を開いてみたら、この近辺には夥しい数のキャッシュが隠されているようであった。

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 偶然にもキャッシュが隠されているということだったので、探してみることにしたのだが、ここも「進入禁止」となっていて手に入れることはできなかった。豪雨災害と台風の爪痕はまだまだ癒えないようだ。

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登りたかった

谷瀬の吊り橋

 瀞峡へ行くのはキッパリと諦めることにした。また来ることにはしているため、次なる目的地の谷瀬の吊り橋を目指した。

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 その道中に立ち寄った道の駅のひとつがコチラである。アクが強い。建物の形までUFOになっている徹底ぶりである。ハーゲンダッツの自販機を見つけてしまったのでアイスで休憩。道の駅で食べるアイスは3倍増しで美味しい。

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 ここから20kmほど走ったところに谷瀬の吊り橋はある。「日本一」の謳い文句の通り長い。

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 眺望もよく、気持ちよかった。吊橋というものを始めて渡った(気がする)のだが、けっこう揺れて楽しい。小さい男の子が怖がって泣いていたのに対し、女の子の方がケロッとした顔で渡っていた。こういうのは女の子の方が強かったりする。

 下ではテントを張ってキャンプしている様子も伺えた。いい加減テントが欲しい。予定している支出額が大きいのですぐに買えないのが難である。宿泊できるようになったら行動範囲がより大きくなるのだけどな…。

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 十津川 *2 というか、ツーリングを始めてから串に刺さったコンニャクを推している看板が目立つようである。気になったのは温泉プリンの方で、もう売り切れてしまっていた。どんな味なのだろうか。紫いも食べたかった。

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本当に良い天気だ

後編

akasakaki.com

*1:いわゆる宝探しゲームみたいなもので、日常世界にもう一枚だけレイヤーを重ねた世界線で旅を楽しめるアプリである。旅の目的地が決まらない時は、こうやって隠されたキャッシュを集めて回っている。今回は目的がハッキリとしているのでキャッシュを集めながら走っていない。

*2:十津川と聞くと「西村京太郎」の名前を思い出す。小学生の時に読んでいた本である。最近、広島の路面電車を舞台にした小説が出版されたらしく気にはなっているのだが後回しにしている。