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赤坂さかきの旅路

知多半島を海沿いに:セロー

 なんと今週も丸1日の休日を得ました。旅は自粛中だったのですが、いい加減どこかに行かなければ何もかもが腐ってしまいそうな気がしていました。できる限り他人との接触を避けられるツーリング計画を練ったところ、①禄剛崎・珠洲岬(能登半島)、②羽豆岬・伊良湖岬(知多半島)、③ヤマハ・コミュニケーションプラザ(浜松、浜名湖)④近場の林道(万灯呂山、山城地区)が候補地として挙がりました。

 能登半島は当日雨天、ヤマハ・コミュニケーションプラザは定休日、近場の林道へはいつでも行けるのだから、せっかくなら遠出したい…とのことから、自動的に知多半島ツーリングが導き出されました。お船に乗って旅に出たい気分でもあったので丁度よかったように思います。

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想定外の経路

  予定していた経路は青色部分で実際の経路(変更点)は桃色部分です。そうです、フェリーには乗ることができませんでした。何が起きたのかは後述しますが、この部分が今回のツーリングで気持ち的に最もつらかった部分です。バイクに乗っていて「帰ろうかな」と思ったのは初めてかもしれません。ということで以下、記録です。

野間崎灯台

 ぐっすりと8時間くらい寝て9時頃に出発するのも久しぶりかもしれません。いつもなら高速道路の利用は復路のみですが、今回は往路も使うことにしました。目的地まで約4時間かかるところを半分以下の時間で到着です。

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 天気にも恵まれたため壮観でした。やはり海は良い。もともと瀬戸内海育ちというのもあるせいか落ち着きます。

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 おばあちゃんに駐車料金の200円を渡すとコーヒーをごちそうしてくれるシステムになっています。灯台前は駐停車禁止なので、写真撮影のためにはこの私有地をお借りしなければなりません。ご来場の際は撮影料金と考えておくと良いでしょう。

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 「南京錠あります」と書かれてある理由は、こちらにあります。南京錠で結びつく不健全な絆(言葉に気をつけなさい)

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美しい

羽豆岬

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 そのままフェリー乗り場まで走りました。知多半島の先端です。高台に登ることもできましたが今回はパス。―― よほどのことがない限り次回はない気がします。

 さて、移動の船についてですが、係員さんの話によると、カーフェリーは倒産したそうです。ヒトだけを乗せる船も1日に数本程度しか出ていないようです。宿泊地や料理店の数多く並ぶ土地なので栄えているのかと思いきや、過疎地となってしまっているようでした。

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ちょっと怖い

伊良湖岬

 ということで、陸路を海沿いに走ることになってしまいました。これが中々の苦行で、山の中なら楽しめたものが、渋滞に巻き込まれながら街中を走る羽目になってしまいました。観光地があるわけでもなく、また、道の駅も用意されているわけではなく、要所々々のコンビニで体操するなどして休憩しながら伊良湖岬へ向かいました。

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またもや良いタイミング

 そういうストレスはありましたが、ちょうど日没のタイミングで灯台に着きました。おかげで映える写真が撮影できました。

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 灯台に隣接する形で恋路ヶ浜という名所もあります。荒立つ白波に耳を傾けながら、目前に広がる水平線をぼんやりと眺めていました。波打ち際までは行きませんでしたが、遠目からでも十分に癒されたのを覚えています。

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6億円欲しい、6億円欲しい

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がんばれ、みくさん

 そろそろ私も身を固めなければならないでしょうか。そんな現実味のないことを考えながら絵馬(?)を読んでいましたが、程度も形もそれぞれ、みんな幸せになって欲しいと思います。いわゆるディストピアではなく、各々が自由闊達に人生を楽しめるようになって欲しいと願っています。

 灯台に向かう道中、結婚式の前撮りか何かが行われていました。こんなにも風が冷たく強いのにも関わらず、ウェディングドレス姿で。寒かったでしょうに。ともあれ、末長く幸せにお過ごしください。

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 さて、肝心の灯台ですが、いかがでしょうか。見たままを切り取ることのできるカメラが地球上に存在しないことをこれほどにまで悔やんだ日はないかもしれません。経ヶ岬灯台や潮岬灯台なんかと比べると遥かに小さな灯台でしたが、その立ちふるまいに呆然と立ち尽くしてしまいました。

 岩肌に打ち付ける波、頬に打ち付ける潮風、極めつけに水平線に沈みゆく西日。条件さえ揃えばいつだって見られるような景色ですが、旅の最終地点をこのように締めくくることができるのは運が良いように思います。この瞬間ばかりは、ポツリと「生きてみるものだな」と漏らしていました。

夕食:浜松

 フェリーに乗れていたら浜名湖の周辺を散策できたのですが、その代わりに夕陽をプレゼントしてもらいました。逆に、今回の旅はそれ以外の収穫がなかったとも言えます。船旅と浜名湖周遊は次回ヤマハ・コミュニケーションプラザに行った時にします。ということで、今回は食事のみ。

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 30年目の人生にして、静岡県に降り立って食事をするのは初めてです。ここ「かさご浜松餃子」さんはニンニク強めの餃子を提供してくれるとのことだったので立ち寄ってみました。種類も豊富でどれを食すか悩んだので「いっぱい餃子(¥1500税抜)」を単品で注文しました。

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…美味しい。

 20個もありますが、ペロッと完食。しっかり味がついているのにあっさりしているので、ご飯があってもなくても美味しい餃子なのでした。おかわりでもう20個は軽いと思います。ヤマハ・コミュニケーションプラザに近いので次回も来ることになろうかと思います。

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例のハンバーグ

 静岡に来たら、このハンバーグを食べる義務があるように思っていました。しかし、50分待ちとのことだったので、今回は見送ることにしました。冷めた言い方をしてしまいますが、驚くほど普通のハンバーグだと思うので、次回でもいいような気がしました。いつになるかは分かりませんが、また必ずや。

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刈谷SAにて

 帰路です。下道だと4時間位かかるところ、高速道路なら2時間ちょっとで浜松から帰れるようです。そんな身近な場所に位置していたのか。京都という立地はやはりツーリングに向いているように改めて思いました。そろそろ宿泊を伴ってなければ行けない場所が増えてきたように思います。目的地を絞ったら日帰りできるのですが、のんびり長距離をと考えるのであれば、やはりまとまった休日が必須です。

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総走行距離626km

 今回の旅で自分のガレージ計画に大きな転換が起きそうです。オンロードを飛ばして走るような車両よりもセローやSRXのようなトコトコ走る車両を求めています。ヤマハばかりに乗ってきましたが、このタイミングで他社車両にも目が向けられるようになりました。そういうこともあり、自動車も所有したい気持ちが膨らみました。しばらくは新しいバイクを買うこともなさそうです。125cc未満か理想的なバイクに出逢えばお迎えするかもしれませんが、今の3台があれば大抵のことはできるので、カタログやインプレを眺めるに留まっています。それでは、また。