神戸南京町
風見鶏の館から降りていく時にふと思い立ってジオキャッシングを開いたのですが、このキャッシュの数。次回の旅はキャッシュを回収しながら周辺のカフェで一息つく、そんなものになりそうです。
さて、中華街へと向かう道中に出会ったのがこちらの珈琲店でした。三ノ宮駅周辺は目を引くカフェが多い中で、喫茶スペースを持たないコーヒー豆の専門店。こちらでは記念でツーリング用にドリップバッグをいくつか購入しました。楽しみにしています。
到着。相変わらずの賑わいです。私が幼い頃、親に連れ回されては食べていた記憶があります。美味しいのです。もう神戸観光で思い残すことはない。餃子にポン酢ではなく酢醤油を使うようになったのはこの経験が生きているのかもしれません。
時刻は17時頃、まだまだ中華街は人で賑わっていたのと、雲行きが怪しくなっていたこともあり、一度、大浴場が備えられたホテルで休み、雨雲も人も去っていった夜に出直すことにしました。その大浴場には写真と同じ96体(数えた)のアヒルのおもちゃが浮いていました。これだけいると狂気を感じます。
炭酸泉で身体の疲れをとった後で夜のお散歩です。予想通り、雨が止んだあとの21時前の中華街は閑散としており、屋台ではタイムサービスをやっていました。先々で「ゴマダンゴー、ハンガクヨー」の声が聞こえます。高級料理の北京ダックもお肉多めで200円、角煮饅頭、ニラ饅頭、チマキのようなものを片っ端から買って食べながら歩きました。宿に戻りましょう。
メリケンパーク
国道2号線沿いを歩いて戻ることにしました。真っ直ぐ歩くと実家にも行き着く道路なので不思議な気持ちになります。ここからはナビに頼らず思ったところを歩くことにしました。
好きな時に曲がって、好きな時に止まって写真を撮って、ボーッと遠くを眺めて。風の冷たい過ごしやすい気温でした。ちょうど秋の気候くらいではないでしょうか。好きな気候です。
メリケンパークに到着です。人間のいない場所というものはかくも素晴らしいものなのか。ストレスがありません。
私は幼い頃の記憶をよく覚えている方だと思いますが、震災のモニュメントもその一つです。当時は3歳で、震源地からも離れていたのですが、それでも食器棚がグシャグシャになっていたり余震が続いていたのを未だに覚えています。詳細は書きませんが、夜というのは、そんな寂しい考え事が増えるような傾向がある気がします。
結
出張当日、最後にどこかで朝食をと探していたのですが、どこも開店していませんでした。そんな中で偶然見つけた隠れ家的なカフェなのですが、インターネット掲載NG。紹介することはできませんが、それでいいのです。神戸に来た時の「自分だけの場所」にできるためです。
今までで一番おいしいコーヒーでした。10年以上、そう意識してコーヒーを飲んできた訳ではありませんが、そんな素人でも、いわゆる喫茶店のコーヒーではないことくらい分かりました。惜しみなく淹れ方を教えてくださいました。実践しています。
仕事ではありましたが、気持ち楽にやっていました。ある程度の制約はありますが、こうやって前日に食べられなかったものを食べて歩いたり、夜間で見落としていたものを写真に収めたりして楽しんでいました。
― 神戸、いい街でした。また気が向いたら来よう。