a.k.a.Sakaki

赤坂さかきの旅路

作品例:FUJIFILM XF27mm F2.8 R WR

XF27mm F2.8 R WR の魅力

去年からずっと買うか買わないかを悩んでいたレンズ、XF27mm F2.8 R WR、通称「パンケーキレンズ」をついに入手しました。何か大きな買い物ができたのも久しぶりのことで「うれしい」の一言に尽きます。

my new gear...

「大きな買い物」と言っても5万円程度のものですが、仕事で使う道具だったり、予期しない急な支出だったり、貯蓄だったり…と、不要不急の買い物ができず仕舞いでした。

 そんな中、久しぶりの買い物が一時期は入荷の目処が経たないほどの人気レンズだというのですから、テンションが上がらないわけがありません。

僅かながらこの差は大きい

ただ、即決したわけではありません。既にスナップや物撮りなどでは XF35mm F1.4 R を持っていたため、最初こそは XF27mm F2.8 R WR の使いどころに悩んでいましたが、取り付けてみての薄さ(上比較写真)を見てみてください。欲しくなるでしょう。

カメラを持ち歩かないと「傑作」は生まれない

名玉と言われている XF35mm と比べてもF値が2.8と暗めですし、画角が少々広めということもあって、人によっては少し使いにくさを感じる気がしますが、何より「気軽に持ち歩ける」というのが魅力的だと思います。

 この軽さに加えて「防塵・防滴」と「絞りリング」が付いているため、通勤の往復で持ち歩いたり、夕飯の買い物のついでに持ち歩いたり、普段の撮影時でもレンズキャップの代わりとしてマウントしっぱなしにしていたり…と、気付いたらいつも持ち歩くようになっていました。

 結論からお話すると「買ってよかった」と思えるレンズだと思いました。フルサイズ換算で言うところの35mmよりも狭く、50mmよりも広い、といった中間地点にあるレンズなので、足で稼ぎながら被写体を切り取る楽しさを味わえると思います。スナップ専用レンズという感じで富士フイルムのカメラに合わせやすいと考えています。

作品例:お散歩で

強いボケ感はないものの手前の紫陽花がパリッと写ってくれているおかげもあり、群生している紫陽花の内の1株であることが分かりますし、ちょっとした立体感もあります。

 XF35mm F1.4 R や XF56mm F1.2 R WR で撮影したい写真ではありますが、手荷物と一緒にしておくことで「撮りたい」に素直に応じてくれるのが強みです。

ちょっと寄ってみました。ふんわりとしたボケ感が被写体の白詰草を際立たせてくれます。お散歩中の「カメラ持って来れば良かった…」を解消してくれるレンズだと思っています。

逆光でドラマチックに…を狙いましたが、背景の空が(やや曇天だったこともあり)白飛びしてしまっています。コンナハズデハ。

 ですが、F値を最小(2.8)にして撮影したことで粒の細かい玉ボケができています。APS-C 機の特性を理解した上で使う必要があるものの、個人的にはかなり使用感が良いですね。

作品例:とうかさんにて

旧市民球場跡地も大きく変わりました

風景や建造物のスナップが捗りそうだと思ったので、テスト撮影がてら、4年ぶりのとうかさんが開催されている広島市内に出てみました。

そういえばカメラを持って市内を歩くのは初めてかもしれません。そう考えると少しもったいないことをしてしまっていたような。

本通にて

思ったとおり、背景8割、被写体2割くらいの写真が映えますね。F値は8から11のあたりに設定し、パンフォーカスでの撮影が個人的には面白く感じます。

クリームソーダが魅力的です

持ち運びに特化しているため強いボケ感はありませんが、全くダメというわけではありません。フィルムシミュレーションでの撮って出しを最大限に楽しむためのレンズだと確信しています(今回はクラッシックネガ中心)

アンデルセン前にて

こういう文字などに対しては「ブリーチバイパス」で少し色を抜いて撮影すると「ストリート感」が出て面白いですね。

なんとなく、可愛らしい浴衣姿の子どもたちを見かけたので撮ってみました。こういう写真は中望遠レンズ(例えば、XF56mm F1.2 R WR など)の方が得意だと思いますが、トリミングしてしまえば「それっぽく」なってくれます。

プライバシー保護

手前の人々にもピントを合わせてしまいました。信号機あたりにピントを合わせてF値を絞り込めば面白い写真になっていたかもしれません。それにしても人が多い。

新天地公園

最後に新天地公園に来たのはいつだったか…。そして、この公園が一般人で賑わっているのを見るのもいつの話だったか…。

学部生の頃以来かも

人の海をかき分けて、なんとか目的地にたどり着きました。「とうかさん」を漢字で書くと「稲荷さん」で、読みは通常だと「いなり」ですが、これを「とうか」と読ませています。

ちょっと道を外れるとこの静けさ

日没を待って夜空を背景に赤い提灯を撮影したかったのですが、急用が入ったことにより、再びストリートスナップに切り替えて帰路につきました。普通の速度では歩けないくらいの人混みだったのですが、1本内側に入るだけでこの静けさです。

お祭りで騒がしい場所と、その騒がしい場所から離れた静かな場所。ベビーカステラくらい買って帰れば良かったのですが、それどころではない人混みでした。あの場所でマスクを外す勇気もなく、下手したら何か病気をもらって帰っていそうな。

なんかオシャレだなって思ってシャッターを切りました。よく分かりませんが、テラス席のあるカフェってなんかオシャレ。

なぜかいつも寄りたくなる場所

頻繁に広島市内をうろつくようになったのは大学生になってからの話でしたが、その頃から妙に惹きつけられる神社です。

 神仏に信仰心があるわけではないのですが、昨年、広島市内で勤務していた頃は毎朝のようにこの神社の側を通りがかり「今日も1日よろしくお願いします」と心の中で呟いたものです(その名残か、今でも通りがかる時には何かしら呟いています)

朝は(晴れていれば)川の水面がキラキラしていて綺麗ですし、夜はなんだか静かな道で気持ちが落ち着きます。広島市内~広島駅間は、真夏でもなければ心地よいお散歩コースなんですよね。

道なりに歩いて駅前まで戻ってきました。いつの間にこんなモニュメント(?)ができていたのか。去年から存在こそは知っていましたが作品としては綺麗だなと思っています。探してみてください。

雲が薄くなりました

最近の建築物(建造物)には遊び心があって面白いです。少しずつ「現代」に合わせて街づくりが行われているようです。

重機ってカッコいい

これから広島駅はどう生まれ変わっていくのでしょうか。広島駅名物の「ケツ噴水」がなくなったり市場の立ち退きがあったりでもう5年以上経過しましたが、まだまだ完成までは時間がかかりそうです。

この姿の広島は完成後には(しばらくは)見られません。なので「こんなに大規模な改修工事があったんだよ。スゴいよね」と後世の方々に伝えられる記事になっていれば幸いです。

 …パンケーキレンズの作品例のはずが。

 それでは、また次の記事でお会いしましょう。