実は、XF27mm F2.8 R WR の他にも中望遠レンズをお迎えしていました。XF56mm F1.2 R WR です。XF35mm F1.4 R WR よりも狭い画角で、XC50-230mm F4.5-6.7 OIS よりも明るく、XF80mm F2.8 R LM OIS WR MACRO よりも背景を活用できるようなレンズを探していたところ、こちらのレンズにたどり着きました。
元々ポートレートや物撮りのためにお迎えしたレンズですが、頭の大きい紫陽花も綺麗に撮影できると考えたため、所有するレンズ全てをバッグに詰め込み、今回は「観音寺」という紫陽花スポットにお邪魔しました。
色々なレンズで撮影
お寺の敷地内に入るとすぐに、色とりどりの紫陽花が出迎えてくれます。綺麗な青色の紫陽花が目を引いたため、数十分ほどココでの撮影会が始まりました。
飛び回るクマバチを捉えるのは大変でした。何枚か失敗している中からマシなのがこの１枚という勝率。もっと躍動感と背景の抜け感が欲しかったですね。
紫陽花は「ありきたりな構図」になりがちな被写体なのですが、広角レンズを使用して土台部分を紫陽花で埋め、上部は木々を利用して抜け感と玉ボケを作成してみました。「若さの際立つ紫陽花」が演出できたように思っています。
「散財レンズ」なんて言われていますが、マクロレンズは楽しいですね。望遠レンズで撮影したものをトリミングしてしまえば似たようなものが撮影できますが、画素数のことを考えると１本は持っておきたいですね。被写体を見つけてくれたパートナーにも感謝です。
普通、カタツムリは紫陽花の影に隠れているものなのですが、偶然その場に居合わせた御婦人たちがその影に隠れていたカタツムリを発見。三脚を立ててカマキリを撮影していた自分に報告してくれました。
その後、彼女たちがその居場所を教えてくれた拍子にカタツムリが落下。拾い上げて花の上に乗せてくれたものがこの写真となります。抜け殻だったようですね。
せっかくなので、赤色の紫陽花にも乗せてみました。滅多に撮影できないようなシチュエーションだと思いますが、まあ、これはコレでありなのかもしれません。
マクロレンズで撮影したかったのが「水滴」でした。雨上がりでないと撮影できないものになりますが、ありきたりな構図になりがちな紫陽花に「味」が出ますね。
お寺の中にはたくさんの風鈴が吊るされていました。涼しい音色に癒やされます。
風鈴の、風を受ける部分には願い事が書かれてありました。中には「世界平和」というスケールの大きな願い事が。言語と宗教が存在する限り戦争は無くなりませんが、あらゆる争いごとが消えて欲しいものです。
作品例：XF56mm F1.2 R WR
ここから先は XF56mm F1.2 R WR にバトンを渡しました。うーん、ポートレート向き。それに関しては 35mm のレンズよりもはるかに扱いやすいように感じました。
今度は生きているカタツムリを発見しました。紫陽花の方も綺麗に撮影できています。ポートレートだけでなく、こういう頭の大きな植物の撮影に向いています。ボタン、ガーベラ、ダリア…そういった花に適しているように思います。
綺麗な青色の額紫陽花でした。露光量を減らすことで青色は映えるようですね。
この写真が最も綺麗に撮影できたかもしれません。ピントも前側にしっかりと合わせられています。
背景がトロトロに溶けています。面白いボケ方ですね。
本当に面白いボケ方ですね。左はF1.2、右はF5.6での撮影。いずれも同じ被写体で同じ場所から撮影しています。
トロトロ。本当に面白い。面白くて何も考えずＦ値を1.2まで下げて撮影しています。
また見つけましたね、カタツムリ。意外とたくさんいます。
モミジと聞くと赤色や黄色のイメージがありますが、青々としたこの時期のモミジも綺麗ですよね。個人的にはこちらのほうが癒やされる気がします。
額紫陽花、上から撮るか、下から撮るか。他の地域の紫陽花スポットには見劣りするかもしれませんが、この日の撮影は大満足でした。綺麗な株ばかりなので、次期も楽しみにしています。
それでは、また。ゲコゲコ。
